子犬を迎える時に知っておきたいこと|ワクチン他の予防・給餌・諸注意他

子犬を家族として迎える前に、飼い主として最低限知っておくべきことはどういった事でしょう?

子犬は免疫力や体力がまだまだ充実していない時期に親元を離れ、新たなご家族の元へやって来るのですから、健康と命を守ってあげることが最優先!

その為の知識はしっかりとつけておきましょう。

子犬を迎える時に知っておきたいこと

特に気を付けなければならないのは、感染症対策です。

世の中には免疫が備わっていない時期に感染すると、子犬を死に至らしめるような感染症が普通に存在しており、それを予防するためのワクチン他の予防に関する知識は必須です。

また、環境の激変によるストレスは、食欲不振や下痢他の症状として現れ、飼い主が適切な対処を行わなければ、体力のない子犬を死に至らしめる恐れがことがあることもしっかりと認識しておきましょう。

以下は、子犬のお迎え直後に、その命と健康を守るために最低限知っておいていただきたい知識と諸注意事項です。

1.ワクチン接種について

2.フィラリア予防について

3.ノミダニ予防について

4.狂犬病予防接種について

5.室温について

6.シャンプーについて

7.給餌時間他の生活サイクルについて

8.給餌方法・給餌量について

9.お迎え直後の諸注意

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1.ワクチン接種について

初年は2~3回のワクチン接種が必要です。

ワクチン接種

最終のワクチン接種が済み2 週間を経過するまでは、感染症に対する免疫が定着していない状態ですので、お散歩・他の犬との接触は厳禁です。

●2回目の接種時期:初回ワクチン接種日(ワクチン接種証明書に記載有)より約1 ヶ月後
※多少前後しても構いません。子犬の体調が良い時に接種してください。

●3回目の要否:獣医師の判断に従ってください。
※過去2回の接種時期等に基づき、獣医師が判断します。

●初年の最終ワクチン以降は毎年1回の接種が必要です。

※注意:ワクチン接種は午前中に受けてください。
2回目に接種時に、稀にワクチンに対するアレルギー症状(顔が腫れる・目の周りが赤くなる等)を起こす場合があります。症状が出た場合は、直ぐに動物病院へ。

2.フィラリア予防について

フィラリア症は、蚊から伝染し毎年沢山の犬の命を奪う恐ろしい感染症です。

フィラリア予防

定期的に薬を投与することで予防できます。

体重により薬の処方量が異なりますので、最初の年は毎月体重を測って処方を受ける必要があります。
翌年からは一年分をまとめて処方してもらうことが可能です。

●予防薬の投与期間:毎年4月~12月頃
※地域により異なります。通年の投与を指示する獣医もいます。

●投与開始時期:2 回目のワクチン接種時に獣医師へご相談ください。

※注意:注射による予防薬の投与は負担が大きく、子犬にはお勧めできません。

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3.ノミダニ予防について

ノミ・ダニについては、ワンちゃんへの影響はもちろん、ワンちゃんを介して人間への寄生が生じる恐れがありますので、必ず予防対策をしましょう。

ノミ・ダニ予防

特にマダニについては、温暖化の影響で生息範囲が広がっており注意が必要です。

マダニに咬まれると皮膚炎や貧血の他、マダニが病原体を媒介することにより様々な感染症を引き起こす恐れがあり、場合によっては命に関わる危険性もあります。

●予防薬の投与期間:毎年4月~12月頃
※地域により異なります。通年の投与を指示する獣医もいます。

●投与開始時期:2 回目のワクチン接種時に獣医師へご相談ください。

※注意:必ず動物病院処方の予防薬を使用してください。

4.狂犬病予防接種について

法律により、生後90日以降の犬は、年度(4月~ 3月)毎に一回、狂犬病の予防接種を行い、市区町村に登録することが義務付けられています。

狂犬病予防接種

●接種時期:2回目のワクチン接種時に獣医師へご相談ください。
※ほとんどの動物病院で、接種と同時に市区町村への登録を代行してくれます

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5.室温について

犬は汗による体温調節ができないことから、暑さに弱く、比較的寒さに強い動物です。

室温について

夏場は熱中症のリスクが高いですので、常時エアコンをつけるなどの対策が必要です。
特に短頭種(ブルドッグ・フレンチブルドッグ・パグ等)については要注意です。

成犬(超小型犬等を除く)になれば、冬場は毛布等を置いてあげるだけで大丈夫ですが、子犬の間は低体温症のリスクが高く、ペットヒーターを設置するなどの対策が必要です。

低体温症は、子犬だけでなく、超小型犬や老犬、病気の犬においても非常にリスクが高いですので注意が必要です。

●適温:夏は23℃~ 26℃、冬は19℃~ 23℃位が過ごしやすいと言われます。

※注意:徐々に家庭の環境に慣れて行きますので、人間の体調に影響を及ぼすような無理な温度設定をする必要はありません。

6.シャンプーについて

子犬の間は排泄の頻度も高く、どうしても汚れ気味になりますが、シャンプーの回数は月1回程度までにしておく方が体調面では無難です。

犬のシャンプーについて

ちょっとした汚れは蒸しタオルで拭きあげ、汚れやすい肢周りは、洗面器等に溜めたお湯で洗ってあげると良いでしょう。

●シャンプー開始時期:お迎えより1週間後以降から

※注意
タオルドライ後、ドライヤーでしっかりと根元から乾かしてください。乾きが甘いと体調不良や皮膚トラブルのもとになります。

ワクチン接種から1週間程度はシャンプーしないでください。

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7.給餌時間他の生活サイクルについて

子犬中心の無理な生活サイクルや様式はご家族の負担となり長続きしません。
今まで通りの生活サイクルと様式に子犬を慣らせて行くようにしましょう。

給餌時間と生活サイクル

●給餌時間:都合の良い時に与え、特に時間を決める必要はありません。
※時間を決めると、その時間に要求するようになります。

※注意
超小型犬や食の細い犬種については低血糖のリスクが高いですので、給餌回数を分け(3回~4回)、食事の間隔が開き過ぎないように配慮しなければなりません。
大型犬等の子犬で、一日2回食場合であっても、食事時間の間隔は12時間以上開かないにようにしてください。

8.給餌方法・給餌量について

メーカーの給与目安表を参考に、成長に合わせて給餌量を増やしてください。
個体差があるので、便の状態を見ながらの調整が必要です。

●便の状態
・細くて硬い←不足
・ふんわりして形がある←適量
・軟便、下痢←与え過ぎ

※注意
お迎え後1 週間は体調維持のため、給餌量は増やさないでください。
給餌量を減らしても軟便・下痢が続く場合は、ストレス性の腸炎・腸内寄生虫の日和見感染他が要因の恐れもありますので、獣医師にご相談ください。

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9.子犬お迎え直後の諸注意

新しいご家族として迎えた可愛らしいワンちゃんですから、「一緒に遊びたい!」「抱っこしてあげたい!」と思われるのは当然の事です。

しかし子犬は、今まで経験のない事の繰り返しで相当疲れています。

子犬は自分自身の体力の限界を知りません。
人間が構ってあげれば、いくら疲れていても、元気一杯遊び続けます。そして突然、電池が切れたように…
可愛がってあげているつもりが、逆に子犬の疲れやストレスを増大し、体調不良を招く事も少なくありません。

子犬も遊びたがるとは思いますが、最低3日程は、ゆっくりと休める環境を作り、しっかりと休息させてあげましょう。

子犬お迎え直後の諸注意

●お迎え後3 日間は、とにかく休息を!
●室温への配慮を忘れずに!
●騒ぎ続けても、ケージやサークルからは出さないで!
●夜鳴きは無視!数日でおさまるので、辛いですが頑張りましょう。
●トイレは成功しやすくして、褒めてしつけるのが早道!
●まずは信頼関係の構築!しつけを急がないようにしてください。

体調に異常を感じたら…

子犬の健康のバロメーターは、「元気」「食欲」「ウンチの状態」です。
環境の変化によるストレスが掛かり、多少食欲が落ちたり、便が軟らかくなることはあります。
以下のような異常を感じた場合は、購入元のブリーダー等へ相談しましょう。

●ご飯を全く食べない。
●元気がない。
●便に血や粘膜が混じる。
●嘔吐や下痢が続く。

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